第72回全国植樹祭の式典で両陛下が使用される「御絞受(おしぼりうけ)」が水口細工となることから、水口歴史民俗資料館では水口細工の企画展を開催します。
水口宿の名物の一つ「水口細工」は、水口の市街地を中心に昭和40年代まで製造されていた細工物の総称で、山野に自生する葛(くず)などの蔓(つる)を加工・精製したものを織って作った細工物です。
近代以降、昭和天皇の即位大嘗祭や伊勢の神宮における式年遷宮には水口から「葛箱(つづらばこ)」などが献納されてきました。
第二次世界大戦後は経木細工が主流となるものの、引き続き海外向けの製品を生産していましたが、昭和40年代になると安価なプラスチック製品が普及することにより、経木細工が衰退するのにあわせて、伝統的な水口細工の技術も途絶えました。
しかし近年、水口細工復興研究会により技術の再興が図られ、その技が認められることとなり、会員が制作した「御絞受(おしぼりうけ)」が第72回全国植樹祭において天皇皇后両陛下がお使いになる予定です。
本展では社寺などに献上された水口細工をパネルにて紹介するほか、収蔵コレクションの一部を展示しますので、この機会にぜひご来館ください。

展示案内(PDF)
■展示期間
令和4年5月28日(土曜日)~8月31日(水曜日)
※新型コロナウイルス感染症の状況により、変更する場合があります。
■休館日
木・金曜日、6月4日(土曜日)~6日(月曜日)(第72回全国植樹祭に伴う臨時休館)
■開館時間
午前10時~午後5時
■場所
甲賀市水口歴史民俗資料館 第2展示室内(1階)
■入館料
大人150円 小中学生80円
(水口城資料館との共通券 大人200円 小中学生100円)
■問い合わせ先
0748-62-7141(水口歴史民俗資料館)