紫香楽宮は、天平15~17年(743~745年)に聖武天皇によって造営された都で、大仏造立が発願された場所です。その宮殿が造られた地域は、なだらかな山並みに囲まれた小盆地にあり、関連する遺跡は信楽盆地北部の東西約2km、南北約3kmの範囲に分布しています。
最も北には宮殿跡があり、その南側に大仏を造立しようとした寺院跡があるほか、9ヵ所の関連遺跡が知られています。かつての遺跡は地下に埋もれ、その場所は、水田などへ姿を変えていますが、周囲の山並みは当時の面影を残しています。多くの宮都が都市化されたなか、紫香楽宮は当時の情景を思い浮かべることのできるとても貴重な遺跡です。
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