○甲賀市東海道伝馬館条例

平成16年10月1日

条例第168号

(設置)

第1条 この条例は、土山宿の街道文化の紹介と歴史的な生活文化の伝承及びこれらの活動を支援するために、甲賀市東海道伝馬館(以下「伝馬館」という。)を設置する。

(名称及び位置)

第2条 伝馬館の名称及び位置は、次のとおりとする。

名称

位置

甲賀市東海道伝馬館

甲賀市土山町北土山1570番地

(事業)

第3条 伝馬館は、次に掲げる事業を行う。

(1) 東海道土山宿、伝馬制度、江戸時代の民俗文化財等に関する資料(以下「資料」という。)の収集、保管及び展示

(2) 資料に関する調査研究

(3) 講演会、講習会、研究会等の開催

(4) 土山宿及び歴史的宿駅の特産品販売

(5) 前各号に掲げるもののほか、伝馬館の設置目的に関する事業

(管理の基準)

第4条 伝馬館は、甲賀市教育委員会(以下「教育委員会」という。)が管理する。

2 伝馬館は、常に良好な状態にあるように管理し、設置目的に応じて効率的及び適正に運用しなければならない。

(指定管理者による管理)

第5条 教育委員会は、次の各号に掲げる伝馬館の管埋に関する業務を、地方自治法(昭和22年法律第67号)第244条の2第3項に規定する指定管理者に行わせるものとする。

(1) 第3条に規定する事業の実施に関する業務

(2) 伝馬館の利用許可に関する業務

(3) 伝馬館の利用料金(地方自治法第244条の2第8項に規定する料金をいう。以下「利用料」という。)の収受に関する業務

(4) 伝馬館の施設及び設備の維持管理に関する業務

(5) 前各号に掲げるもののほか、伝馬館の運営に関して教育委員会が必要と認める業務

(開館時間等)

第6条 伝馬館の開館時間は、午前9時から午後5時までとする。

2 伝馬館の休館日は、次に掲げるとおりとする。

(1) 月曜日及び火曜日

(2) 12月29日から翌年1月3日まで

3 指定管理者は、あらかじめ教育委員会の承認を得て、第1項に規定する開館時間を変更し、又は前項に規定する休館日を変更し、若しくは臨時に休館日を定めることができる。

(利用の許可)

第7条 伝馬館及び付属施設を利用しようとする者は、あらかじめ指定管理者の許可を受けなければならない。

2 指定管理者は、前項の許可をする場合において、伝馬館の管理上必要な条件を付することができる。

(利用の制限)

第8条 指定管理者は、次の各号のいずれかに該当すると認めるときは、伝馬館の利用を許可しない。

(1) その利用が伝馬館の設置の目的に反するとき。

(2) その利用が公の秩序又は善良な風俗を乱すおそれがあるとき。

(3) 集団的に、又は常習的に暴力的不法行為を行うおそれがある組織の利益になると認められるとき。

(4) その利用が建物又は付属設備等を損傷し、又は滅失するおそれがあるとき。

(5) その他伝馬館の管理上適当でないと認めるとき。

(利用権の譲渡等の禁止)

第9条 第7条の規定による利用の許可を受けた者(以下「利用者」という。)は、その権利を他人に譲渡し、又は転貸してはならない。

(利用者の遵守事項)

第10条 利用者は、指定管理者が指示した事項を遵守しなければならない。

(利用許可の取消し等)

第11条 指定管理者は、利用者が次の各号のいずれかに該当するとき又は伝馬館の管理上特に必要があるときは、当該許可に係る利用の条件を変更し、若しくは利用を停止し、又は当該許可を取り消すことができる。

(1) この条例又はこの条例に基づく規則の規定に違反したとき。

(2) 偽りその他不正な行為により利用の許可を受けたとき。

(3) 利用の許可の条件又は係員の指示に従わないとき。

2 前項の措置によって利用者に損害が生じることがあっても、市及び指定管理者は、その責めを負わない。

(利用料)

第12条 伝馬館の利用料は、別表の範囲において、指定管理者が教育委員会の承認を得て定めるものとする。

(利用料の減免)

第13条 指定管理者は、公益上又は特別の事情があると認めたときは、別に定めるところにより、利用料を減額し、又は免除することができる。

(利用料の還付)

第14条 既に納付した利用料は、還付しない。ただし、天災地変その他利用者の責めによらない理由で利用できなくなったときは、その全部又は一部を還付することができる。

(原状回復の義務)

第15条 利用者は、施設等の利用が終わったときは、速やかに当該施設等を原状に回復し、又は搬入した物件を撤去しなければならない。

2 利用者が、前項の義務を履行しないときは、市長において原状に回復し、これに要した費用は、利用者の負担とする。

(損害賠償)

第16条 利用者が、故意又は過失によって施設又は設備品を損傷し、又は滅失したときは、その損害を賠償しなければならない。ただし、市長が損害を賠償させることが適当でないと認めたときは、この限りでない。

(委任)

第17条 この条例の施行に関し必要な事項は、教育委員会規則で定める。

(施行期日)

1 この条例は、平成16年10月1日から施行する。

(経過措置)

2 この条例の施行の日の前日までに、合併前の東海道伝馬館の設置および管理に関する条例(平成13年土山町条例第13号)の規定によりなされた処分、手続その他の行為は、この条例の相当規定によりなされたものとみなす。

(平成18年条例第46号)

(施行期日)

1 この条例は、平成19年4月1日から施行する。

(経過措置)

2 この条例の施行の日の前日までに、この条例による改正前の甲賀市東海道伝馬館条例の規定により教育委員会がした許可その他の行為又は教育委員会に対してなされた申請その他の行為(同日以後の利用に係るものに限る。)は、この条例による改正後の甲賀市東海道伝馬館条例の規定により指定管理者がした許可その他の行為又は指定管理者に対してなされた申請その他の行為とみなす。

(令和4年条例第26号)

(施行期日)

1 この条例は、令和5年4月1日から施行する。

(経過措置)

2 改正後の次に掲げる条例の規定は、この条例の施行の日以後に納付される使用料(利用料金を含む。以下この項において同じ。)について適用し、同日前に納付された使用料については、なお従前の例による。

(1)から(16)まで 

(17) 甲賀市東海道伝馬館条例

別表(第12条関係)

施設名

1時間当たり金額(円)

市内

市外

体験工房

200

400

備考

1 「市内」とは、市内に在住、在勤若しくは在学する者、市内に在住、在勤若しくは在学する者が半数を超える団体又は市内に事業所、店舗その他の施設を置く法人が利用する場合に適用し、「市外」とは、市内以外の場合に適用する。

2 営利の目的をもって利用する場合の1時間当たりの利用料の額は、この表に定める額の3倍に相当する額とする。

3 前項の場合において、入場料その他これに類する金銭を徴収するときは、入場料総収入額の1割に相当する額を利用料として徴収する。

4 利用時間が1時間に満たない場合の利用料は、1時間とみなした額とし、利用時間を延長する場合も同様とする。なお、利用時間は、本来の利用目的に要する時間のほか、準備及び後始末に要する時間を含めたものとする。

5 その他この施設の利用に際し特別に要した経費は、実費の範囲内において利用者に負担させることができる。

甲賀市東海道伝馬館条例

平成16年10月1日 条例第168号

(令和5年4月1日施行)